保険コラム
がん治療の地域格差
日本人の死因で多いのが、生活習慣病といわれている「がん・心疾患(急性心筋梗塞)・脳血管疾患(脳卒中)」、いわゆる三大成人病です。
その中でもがんが一番多く、全体の30%以上を占めています。しかし、このがんも、早期発見・早期治療などにより「治る病気」となってきました。がんにもいろいろな種類がありますが、男性に一番多いのは「胃がん」、女性に一番多いのは
問題は、がんの治療に地域格差があることです。日本放射線腫瘍学会の調べ(2005年)では、がんに有効な治療である放射線治療で、国内の地域格差が2倍以上ありました。つまり、この放射線治療を受けているがん患者の割合が、最も多い県と最も少ない県では、倍以上のひらきがあるというわけです。
さらに、この学会の認定医の数にも地域格差があります。認定医が1県に8人いる県もあれば、1人の県もあります。当然、認定医の数が多い地域ほど放射線治療を受けているがん患者の割合も高くなる傾向にあります。
がんになった場合には、どんな治療を受けたいのかによって地域や病院を選択することも検討する必要がありそうです。
がんの治療に必要な医療費は?
ところで、がん治療にはどれくらいお金がかかるのでしょうか?
たとえば女性で一番多い乳がんで38日間入院した場合、医療費の総額(食事代も含む)は約159万円。その場合の自己負担額は医療費分(食事代も含む)約20万円と差額ベッド代等が約35万円で、合計55万円(生命保険文化センター調べの一例)です。
もちろんがんの種類や治療内容によりますが、平均金額は医療費の総額で235万円※2です。治療には公的医療保険(健康保険)が適用となるものもあれば、先進医療の技術料など適用外となるものもあります。当然、適用とならない治療を受けると自己負担額もかさみます(医療費が「自己負担限度額」を越えた場合、「高額療養費」が支給される場合があります)。
がんになった場合、できるだけ有効な治療を受けたいはずです。そのような治療が受けられる地域・病院の確認、そして、お金の面でも医療保険やがん保険などを上手に利用してしっかり備えておきましょう。
※1 がん研究振興財団「がんの統計'05」の調べ
※2 厚生労働省「1997年 国民健康保険医療給付実態調査報告」より
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